以前に弊社でアップグレードさせて頂いた、N様邸のLINN LP12。(こちら)
このLINN LP12はステレオLP盤の再生用としてOrtofon SPU-GTやDENON DL-103等のレコード針にLINNのフォノイコライザー、LINTOを組み合わせてお使い頂いております。
モノラルLP盤の再生用に別のターンテーブルをご使用されていたのですが、経年劣化により不具合が発生し、修理しても不具合が解消されなかったため、新たなターンテーブルの導入をご相談頂きました。
せっかくLINN LP12をお使いなのであれば、新しく導入されるターンテーブルもLINN LP12が良いのでは無いかと思ったのですが、1番の懸案事項として、モノラルLP盤を再生するためにお使い頂いているレコード針のOrtofon CG25 Di MKⅡの重量が重く(公称37g)、トーンアームのSME 3010Rが対応可能なメインウエイトの対応重量が34gと、メインウエイトの重量よりもレコード針の方が重くなってしまう事でした。
そこで、実際にN様がお使いのOrtofon CG25 Di MKⅡをお預かりして重量を測定した所、33.61gで何とか対応重量の範囲内に収まりましたので、モノラルLP盤の再生用ターンテーブルもLINN LP12でご提案させて頂きました。
今回も他社製レコード針(Ortofon CG25 Di MKⅡ)を使用し、アームは上記の通りSMEを使うため、通常のLINN LP12のラインナップである、MAJIK LP12やSELEKT LP12と言ったセットモデルでは無く、LP12本体をベースとして必要な構成パーツで特別な1台として組み上げる方法を採用しました。
まず、すでにお使いのLP12とデザインを合わせるため、去年復活したスリット入り木枠のLP12 MECHANICSをベースとし、底板はアルミ製で設置高さ調整脚装備のベースボードのTrampolin、サブシャーシはアルミ削り出しアームボードとアルミ製シャーシを一体加工したサブシャーシでSMEアーム専用開口が設けられているKORE-SME、電源ユニットはトルクの必要性とモノラルLP盤の再生と言う所から、敢えてMAJIK POWER SUPPLYを搭載しました。
N様のための特別な1台となるLINN LP12を箱から取り出した所。