• 2015年1月31日

    スマートテレビ元年

    毎年アメリカで開催されている世界最大規模の家電製品展示会、International CES(日本語リンクはこちら)が、今年もラスベガスで1月6日から9日まで行なわれました。
     
     
     
    CES
     
    International CESのロゴ。最初は「セス」と読んでいたのですが、どうやら正しくは「シーエス」と発音する様です。
     
    このInternational CESは思い出深く、ちょうど仕事をし始めてから丸1年を越えた19才頃に訪れた事があります。
     
    アメリカの時差に悩まされつつも、余りにも会場の規模が大きくて只々圧倒されたのが記憶に残っています。そして、この年は確かパイオニアがプラズマテレビを発売した後の年と言う事もあり、パイオニアの展示ブースには黒山の人だかりが出来て、展示ブースの上に設けられた商談ブースにも沢山の人々が熱心に商談していました。
     
     
     
    さて、そんな今年のInternational CESで気になったのがスマートテレビ。
     
    スマートテレビ (Smart TV)とは、インターネットの特徴を現代のテレビセットやセットトップボックスへの統合や、コンピュータとテレビセット・セットトップボックスの技術融合する現在のトレンドを表現するときに使われる用語です。(Wikipediaから引用)
     
    特に注目したのは、テレビの中にスマートフォン等に使われるOSを搭載し、同じOSを用いた家電と連携を取ると言う部分です。
     
    International CESでパナソニックはテレビに「Firefox OS」を搭載し、ソニーは「Android OS」を搭載すると発表していました。(詳細はワイヤレスワイヤーニュースの記事を参照)
     
    これを見て私は思いました。
     

     
     
    「今年はテレビがスマホ化元年だな」と。
     
     
     
    突然ですが、質問です。
     
    ・皆さんがお持ちのスマホはサクサク動いてますか?
    ・そのスマホ、何年お使いですか?
    ・次に買い替えたいと思っているのはどうしてですか?
     
     
     
    今お持ちのスマホがサクサク動いている方は少なくとも購入してから1年以内の方だと思います。3年以上お使いでアップデートを行なっている方は、動作が重たかったり、ギクシャクする所もあるかと思います。買い替えの動機は動作がもっとスムーズになる事を望んだり、電池の持ちが良い物が欲しかったり、画面のもっと大きい物が欲しかったりするからでは無いでしょうか?
     
     
     
    ここで2つの非常に興味深い記事をご紹介します。
     
    「ほとんどのAndroid端末では「最新OS」を利用できない」スラッシュドット・ジャパンより引用
    「【画像】一目でわかる、あなたのAndroid端末にOSアップデートが来ない理由」appllioより引用
     
    スラッシュドット・ジャパンは3年程前の記事なので現状と全く同じとは言えませんが、取り巻く状況は大きく変わらないかと思われます。また、appllioの記事が書かれたのはほぼ1年1ヶ月前。
     
    日本ではスマホの2年縛りが当たり前ですが、もし自分が購入したスマホが1年未満で全てのアップデートサポートが停止したら結構ショックですよね。でも、appllioの記事に書かれてある様に携帯キャリアのデバイスに至っては12段階ものアップデートプロセスが必要になるのであれば、諦めるしか無い部分も感じます。
     
     
     
    この様な状況にあるAndroid OSが、Android TVとして名前を変えてテレビに搭載されるのです。
     
    Android TVの基本となる部分はAndroid 5.0で、そのまんまAndroid OSです。(Wikipediaから引用
     
    で、今の液晶テレビで一般的に言われている寿命はバックライトを5~6万時間つけっぱなしで、6~7年です。
     
    どう見てもOSの方が先にサポートされなくなったり、動作が遅くなったりしてしまう可能性が高い訳です。
     
    しかも、OSのアップデートがサポートされなくなると言う事はセキュリティ面で心配な部分があります。
     
    何年か後に、2015年製のスマートテレビが新しいOSに対応しない可能性は十分に考えられます。
     
     
     
    自分が普段使っているテレビはパナソニックのビエラで、ビエラコネクトと言う機能が付いています。アクトビラやYouTubeが見れると言う事なので数回使った事がありますが、動作がモッサリしてたりYouTubeで検索する為に文字を打つのにすごーく時間がかかるので、ハッキリ言って使いにくいのです。
     
    viera conect
     
    ビエラコネクトの画面。
     
    で、どうしているかと言うと、Apple TVをテレビと接続し、Apple TV経由でiPhoneやiPadから検索した物をテレビに映しています。この方が断然早いし快適なのです。(因みにApple TVと同じ機能のAndroid版がGoogle Chromecastです)
     
    幸いにも普段のテレビを見たり、レコーダーに録画した分をLAN経由で見る分にはビエラコネクトを使う事が殆ど無いので問題ありません。
     
    なので、今後発売される各社のテレビに搭載されるOSが普段のテレビを見たりする分には影響が無い仕様であれば問題ありませんが、International CESにおいてSONYの実機をハンズオンしているYouTubeの動画を見ると(リンクはこちら)、コンテンツの選択はもちろん、入力切替も同じ画面のタッチパネル式リモコンで行なう様な感じなので、テレビがスマホの様にならないか一抹の不安を覚えるのです。
     
    androidtv
     
    画面はカッコいいかと。
     
     
     
    テレビがスマホ化元年の2015年は今までのテレビと大きく変わる年になるのか、注視しています。

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