昨日の10時にQobuzから「Qobuz Connect」と言う新しい機能が発表されました。
今まではHEOSエンジンが搭載されたDENON及びmarantz製品がHEOSへ対応していなかったため、iPhoneやiPad等のデバイスでQobuzの音楽を受信し、それをBluetoothやAirPlay等でDENON及びmarantz製品へ送信すると言う状況でした。
今回のQobuz Connect機能提供開始により、Qobuzアプリはあくまでも操作端末となり、音楽データ自体はDENON及びmarantz製品が受信する事で、最大192KHz/24bitのハイレゾ音源を楽しむ事が出来る様になりました。
今回のQobuz Connectに対応する製品はDENONやmarantzを初め、50以上のオーディオブランドに対応していると言う事なので、Qobuzでハイレゾ音源を含む膨大な音楽を聴ける楽しみが一気に広がります。
弊社でも昨日の提供開始後に弊社展示機のmarantz NR1711でテストしたので、そのレビューをお届けしたいと思います。
まず、前提としてQobuz Connectを使用するためにはQobuzアプリ、DENON及びmarantz製品のファームウェアを最新の物にアップデートしている事、HEOSエンジンが搭載されたDENON及びmarantz製品が宅内ネットワークが接続されている事をご確認ください。
その後、Qobuzアプリで操作します。
Qobuzアプリを立ち上げると、右下にスピーカーとケーブルの様なマークが出ますが、これがQobuz Connectです。
Qobuz Connectボタンを押すと、「オーディオ出力としてデバイスを選択する」と言う画面が出ます。
ここで、対象のデバイスを選択する事で、選択した機器へQobuzの音楽を送信する事が出来ます。
後は楽曲を選んで再生すれば、選択したデバイスから音が出ます。
基本的な操作(再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻し等)は全てQobuzアプリで可能です。
なお、HEOSアプリはLINNアプリの様にネイティブ対応では無いため、HEOSアプリで何かをすると言う事はほとんどありません。
今回はNASの音源と比較するため、HEOSアプリ側でどの様に表示されるのかもお伝えします。
こちらは弊社のNASにあるCDをリッピングしたデータをHEOSアプリで再生した様子。
画面中央上部にNASの名前が表示されます。
情報を確認すると、この様に「44.1kHz/16bit」と表示されています。
一方、Qobuz Connectで再生している時のHEOSの画面はこの様になります。
まず、画面上部のサーバー名表示の所が「Qobuz Connect」へと変化。
また、楽曲名の右側にはハイレゾマークが追加されています。
情報を確認すると、この様に「48kHz/24bit」とハイレゾ品質である事が表示されています。
余談ですが、ジャケット写真もQobuz Connectの方が遥かに鮮明です。
肝心の音質ですが、CDリッピングに比べるとQobuz Connectの方が若干でもフォーマットがハイレゾであると言う事もあるのか、基本的な情報量が多く、低域はより正確に、中音域はより音数が多く、空間表現がCDリッピングに比べて向上していました。
HEOSエンジンは2015年頃から順次DENON及びmarantz製品に搭載されて行きましたので、今では数多くのお客様がお使い頂いていますが、その全ての方々にQobuz Connectの恩恵が受けられるのは大きなニュースだと感じました。
Qobuz Connectでハイレゾの世界をより身近に体験して頂ければ音楽の楽しみがより広がると思いますので、ぜひお試しください。