• 2025年3月28日

    京都府 N様邸 天井埋込スピーカー防音部材の取付

    5年ほど前に現在お住まいのご自宅の1Fリビングへホームシアターをご導入させて頂きましたN様。

     

    今回、2Fのリフォームを行うに際し、テレビ周りや宅内ネットワークの環境整備や照明等のオートメーション化を弊社へご依頼頂きまして、現在はリフォーム工事の進行と共に関係各所と連携して形にしている所です。

    そちらについてはまた別途ご紹介させて頂きますが、今回は1F天井に埋め込んでいるスピーカーの件でご相談がありました。

    と言うのも、N様が夜に1Fリビングで映画等を鑑賞される際、リビング直上の2Fが寝室に近い場所なため、音漏れが気になるとの事。

    今回のリフォームに際して2Fの床は一旦全て撤去するため、少しでも音漏れを防ぐために何か出来ないかと言う事でした。

     

    そこで色々なメーカーと相談した上で弊社がご提案させて頂いたのが、アメリカのスピーカーメーカー、TruAudioが発売している埋込スピーカー専用の防火/防音カバーです。

     

     

     

    こちらがTruAudioが発売している埋込スピーカー専用防火/防音カバー、BB-FRSC。

    最大10インチスピーカーまでのサイズに対応し、天井埋込スピーカーが炎で貫通した場合でも、耐火等級の性能で天井への耐火を1時間維持出来る様に設計されたドーム型スピーカーカバーです。

     

     

     

    この様に天井内へ設置する事で、上階への防火を1時間程実現しつつ、防音性能については直上への音漏れを約25%〜30%低減(いずれもメーカー公称値)するとの事でした。

     

    ただ、これを導入するには天井が仕上がるか、もしくは仕上がる前の段階で天井内に仕込む必要があり、天井埋込スピーカーの開口部分から天井へ入れ込む事は構造上出来ないのが唯一の難点です。

    今回は幸いな事に2Fの天井を一旦全て撤去するため、1Fの天井がそのまま見える状態が少しの期間あったため、後から設置する事が出来ました。

     

     

    自分達が施工した天井埋込スピーカーをこのアングルから見る事は滅多に無いため、珍しい光景です。

    確かにこの状態で断熱材等何もなく普通の2F床があると、音は上に伝わるだろうと言うのが容易に想像出来ます。

     

    ちなみに、この状態でスピーカー直上440mmの所にiPhoneを置き、音量測定アプリで計測した所、以下の様な簡易測定結果が得られました。

    Vol.60=86.0dB
    Vol.50=76.2dB
    Vol.40=66.1dB

    ※ボリューム数値はアンプ依存

    ※音源はピンクノイズ

     

     

     

    BB-FRSCへスピーカー用配管を貫通させます。

     

     

     

    桟と干渉する箇所は一部加工して施工完了。

     

     

     

    梁下の2ヶ所についてはBB-FRSCを少し短く加工して工夫し、何とか天井埋込スピーカーの上に被せる事が出来ました。

     

    この状態でスピーカー直上440mmの所にiPhoneを置き、音量測定アプリで計測した所、以下の様な簡易測定結果が得られました。

    Vol.60=73.8dB(約12.2dB減衰、音エネルギー換算で約75%減少)
    Vol.50=64.0dB(約12.2dB減衰、音エネルギー換算で約75%減少)
    Vol.40=54.6dB(約11.5dB減衰、音エネルギー換算で約73%減少)

    ※ボリューム数値はアンプ依存

    ※音源はピンクノイズ

     

    メーカー公称値の低減率が約25%〜30%なので、単純なdB数値で比較してもほぼ約25%近い数値で減衰しているのが分かります。

    ただ、せっかくこの様に色々と出来る状態のため、何かもう少し音漏れを防ぐために工夫出来ないかと思い、弊社お手製の防音スピーカーBOXを作成してみました。

     

     

     

    ホームセンターで部材を購入して弊社でテーブルの様な形へ加工しました。

     

     

     

    そして、テーブルの様な形の所へDaikenから発売されている1.2mm厚の遮音シートで包みます。

    ちなみに、この遮音シートは500dBで約15dB、2000Hzで約24dB低減出来ます。

     

     

     

    防火/ 防音カバー、BB-FRSCの上から弊社お手製防音スピーカーBOXを被せた上、ベルトをタッカーでBOXと桟へ固定し、ずれない様にして施工完了。

     

    この状態でスピーカー直上440mmの所にiPhoneを置き、音量測定アプリで計測した所、以下の様な簡易測定結果が得られました。

    Vol.60=70.6dB(約15.4dB減衰、音エネルギー換算で約83%減少)
    Vol.50=61.1dB(約15.1dB減衰、音エネルギー換算で約82%減少)
    Vol.40=52.7dB(約13.4dB減衰、音エネルギー換算で約79%減少)

    ※ボリューム数値はアンプ依存

    ※音源はピンクノイズ

     

    この結果と共に建築側とも協議し、念のため2Fのスピーカー直上の床へ9mmの遮音マットを追加で施工する事になりました。

     

    仮に遮音マットの遮音性能がカタログ通り100%性能を発揮したとすると、以下の計算になります。

    Vol.60=40.6dB(約45.4dB減衰、音エネルギーは約99.5%減少)
    Vol.50=31.1dB(約45.1dB減衰、音エネルギーは約99.5%減少)
    Vol.40=22.7dB(約43.4dB減衰、音エネルギーは約99.4%減少)

    ※ボリューム数値はアンプ依存

    ※音源はピンクノイズ

    尚、9mm遮音マットを仮に2枚重ねにしたとしても、遮音性能は(-30dB)+(-30dB)=-36dBとなるのは、dB自体を単純に積算して計算する事が出来ないためでして、18mm遮音マットの遮音性能が-38dBになっているのは、このdB計算から由来します。

    また、実際には遮音マットの下に28mmの構造用合板、上にフローリングが来るので、更なる遮音は期待出来ると思われます。

    この結果をN様へご報告した所、一定の効果が得られているため、今から施工する9mmの遮音マットの効果に期待されると言う事で落ち着きました。

     

     

     

    防音はなかなか数値化出来なかったり、期待通りの結果が得られない事が多いのですが、そんな中でも出来る事があれば少しでも取り組む事で違いが出るのだなと言うのは今回改めて実感した次第です。

     

    N様、ありがとうございました。

    引き続き他の箇所についても随時対応しますので、引き続きよろしくお願いします。

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