LINN AKURATE DSMとLINN AKURATE EXAKTBOX、そしてLINN AKUBARIK-Pでサラウンドをお楽しみ頂いているK様。
年明けに「NASに入っている楽曲が出てこない」とお電話を頂いたので訪問した所、私のiPhoneではNASの楽曲は問題なく表示されていたのですが、K様がお使いになられているiPhoneのLinn Appを確認した所、音楽ソースとしてお客様がお使いのNASが追加されていなかったため、追加して表示する様になりました。
こちらはiPadのLinn App操作のキャプチャ画面。
左下のローカルサーバーの所にお客様がお使いのNASが表示されていないため、右上の歯車マークを押します。
ローカルサーバーの所にNASが表示されているので、該当NASのチェックボックスをONにするとNASが表示される様になります。
このお使い頂いているQNAPのNASはTS-112と言うモデル。
K様邸へ導入させて頂いたのが2012年2月なので、丸13年が経過していて、NAS本体とACアダプタを接続する端子の所を少し動かすと電源が切れたりする症状がこの数年出ていたのと、内蔵CPUのスペックが低くデータ処理に時間を要したりリソースモニターを確認すると100%に近い状態で動作している事が度々あったため、K様へこれらの状況を説明し、これを機に新しいNASへと交換させて頂く事になりました。
センタースピーカーの横に設置していたQNAP TS-112をK様邸から撤去します。
左側が今までお使い頂いていたQNAP TS-112、右側が今回新しく導入するQNAP TS-133。
正面から見るとTS-133の方が少し背が高いのが分かります。
左側が今までお使い頂いていたQNAP TS-112、右側が今回新しく導入するQNAP TS-133。
横から見るとTS-133の方が奥行きが短いので設置しやすいです。
QNAP TS-112を開けて内蔵SSDを取り出す所。
実はK様邸のNASは数年前にHDDからSSDへと交換しているので、このマウンタごとTS-133へお引越し。
TS-133へ内蔵SSDを取り付けしてみました。
細かい話ですが、内蔵SSDの向きがTS-112の頃は横向きだったのに対し、TS-133は縦向きに変更されています。
NASの内蔵ストレージ(HDD及びSSD)は同一メーカーであってもただ単にお引越しすれば完了、とは行きません。
旧いNASから新しいNASへバックアップデータを移行する方法もありますが、QTSと言うNASの最新OSがTS-112はバージョン4.3.3なのに対し、TS-133はバージョン5.2.3と大きく異なる点や、ファームウェアが新しくなった事に伴いファイル管理の方法やバックアップ方法がガラッと変わっていた点から、内蔵SSDのデータを一旦初期化して1から再設定し、楽曲データはバックアップ用HDDから戻す様にしました。
こちらは初期セットアップが完了したNASの設定画面。
リソースモニターに表示されているCPUは59%と表示されています。
TS-112の頃は、ここが100%になる事が多発していたため、やはり新しいNASはCPUの性能も格段に向上している事が分かります。
さて、QNAPのNASで1つ困る事があります。
それは、音楽データをLINN等のネットワークプレーヤーで再生するために必要なコンテンツサーバーが自社製になり、今まで馴染みと定評のあるTwonkyはそのまま使う事が出来なくなりました。
そのため、Twonkyのライセンスを別途購入し、QNAPへTwonkyサーバーをインストールし、ライセンスをアクティベートすると言う作業が必要になります。
こちらはTwonkyライセンス購入時に表示されるアクティベーションに必要なライセンスキーが表示されている画面。
このライセンスキーを控えておき、QNAPへ入力する事でTwonkyサーバーを使用する事が可能になります。
こちらがQNAP TS-133によるTwonkyサーバーの画面。
無事に楽曲が表示される様になりました。
動作確認して作業が完了したのでお客様宅へ設置にお伺いし、使用説明を行いました。
その時にプレイリストを作成したいと言う事でしたので、NASのIPアドレスは固定にしておいて、別途Linnアカウントをその場で作成し、Linn Appへ反映させてプレイリストを作成出来る様にしました。
K様、今回もありがとうございました。
また何か不明な点がありましたらいつでもご相談頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願いします。