滋賀県のK様。
コロナ禍に連絡を頂いて新築計画をスタートし、3年越しにリビングシアターのインストールが実現したので、暫くの間、当Columnでご紹介したいと思います。
前回は200インチ電動スクリーンをリビングの天井へ取り付けるまでの様子をお伝えしましたが、今回は天井へ埋込スピーカーを取り付けるまでの作業の様子です。
こちらはスクリーン側になるので、フロントスピーカーを左右の開口部へ取付します。
こちらはプロジェクター側なので、リアスピーカーを左右の開口部へ取付します。
こちらが今回使用する埋込スピーカー、TruAudioのGHT-66P。
6.5インチウーファーを2台搭載しているので、通常サイズの埋込スピーカーでは得られない音の迫力を確保出来ますが、その分本体の重量が6kgあるので、埋込スピーカーの種類で言うとかなり重たい方の部類になります。
K様邸のリビングは高さ4mを越えた広い空間なので、これより小さいサイズの天井埋込スピーカーだと、ボリュームを上げても音圧が稼げずスクリーンとのバランスが取れないのと、天井の意匠を建築家と確認してラウンドよりスクエアの方が統一感が出るとの見解から、この機種を選定しました。
また、建築側へ提出した指示図では開口寸法と共に埋込スピーカーの重量を記載し、それに耐えうる状態にしてほしい旨も記載しました。
足場に登って天井埋込スピーカーの開口部を確認した所、天井に貼られている12mm石膏ボードは野縁との間に補強がなくそのまま貼られていて、しかもスピーカーを取付するために必要な開口寸法は480mm×205mmです。
四半世紀ほど天井埋込スピーカーを取付して来た私の経験から、このままの状態で6kgもある埋込スピーカーをボード挟み込みだけで取付すると最悪の場合は落下する恐れも考えられます。
この状況が現場施工開始日の前日に発覚したため、急遽スタッフと連絡を取り合い、色々な角度から協議をし、埋込スピーカーを固定するためのクランプ部分へ薄手のコンパネ(6mm)を天井側へ仕込み、そのコンパネを両サイドとも野縁受けへL字金具で固定し、石膏ボードとコンパネは木工ボンドで固定し、仮に天井の石膏ボードが落下してもスピーカーは残る様な部材を現場で作成出来る様に準備して現場に入りました。
天井の石膏ボードから野縁受けまでの距離を測り、どれぐらいの長さのL字金具を買えば良いかを確認し、この後ホームセンターへ走って追加部材を調達しました。
スピーカーケーブルは部材を仕込む前に入線完了。
距離があるため、ケーブルが自重でラック側へすっぽ抜けるのを防ぐため、結び留めを作っています。
高所作業なので時間はかかりますが、1つ1つの作業を着実に進めて行きます。
この後、埋込スピーカーをクランプで慎重に固定し、音チェックの後にグリルを取付してやっと1本目が完成。
同じ作業を残り3箇所も行い、何とか埋込スピーカーが天井に納まりました。
こちらが取付の完了した左フロント側の天井埋込スピーカー。
こちらは取付の完了した右フロント側の天井埋込スピーカー。
こちらは取付の完了した右リア側の天井埋込スピーカー。
そして最後は取付の完了した左リア側の天井埋込スピーカー。
今回は天井埋込スピーカーによる4.1chサラウンド仕様にしました。
理由として、将来的にDolby Atmos等のイマーシブオーディオに対応するため床へ配管を仕込んでおり、フロントスピーカーやサラウンドスピーカーを床置きにして、天井埋込スピーカーはトップフロント及びトップリアスピーカーとして使える様に配置も含めて最初から設計しているからです。
その様にした時、フロントセンタースピーカーを天井に埋めてしまうと、発展系のシステムにした場合それが不要になってしまう事や見た目のバランスも考慮した結果、この様な構成となりました。
K様にもこの仕上がりを見て頂き、スピーカーが想定以上に目立たない姿にお喜び頂けました。










