以前のColumnではインターネットの速度が出ないトラブルをご紹介しましたが、今回はインターネットが繋がらないトラブルです。
新築でホームシアターをインストールさせて頂きましたお客様宅でHUBと無線LANアクセスポイントの増設を行うために設定していた時の事です。
2Fで無線LANアクセスポイントの設定を終えてインターネットに接続する為にインターネットブラウザからいくつかサイトを見ようと思っても「インターネットに接続できません」と出てきてしまうのです。
おかしいなと思い、1Fに降りて回線終端装置(ONU)とプロバイダーから提供されているレンタルルーターが設置されている所へ移動してお客様からお話をお聞きした所、このレンタルルーターは以前にお住まいになられていた所から機器を持ってきて回線業者が設置、開通までの作業をしていたとの事です。
それであれば回線業者が開通の確認を行った筈なので、なおさらインターネットに接続できない状態が考えにくいのです。
どこにインターネットに繋がらない原因があるのか探るため、1Fに設置している機器を見ていたら、何かの配線がポロっと抜けたのです。
ポロっと抜けた配線はLANケーブル。
端子の先をよく見ると、抜け止め防止の爪が綺麗さっぱり無くなっているのです。
こちらはもう片方のLANケーブル。抜け止め防止の爪は付いています。
こうして並べると一目瞭然。下側の端子は爪が取れているのがわかります。
インターネットが繋がらなかった原因は回線終端装置とレンタルルーターを繋ぐLANケーブルの片方の端子の爪が折れていたため、抜けてしまっていたからだと言う事が判明しました。
さっそく爪の折れてないLANケーブルで回線終端装置とレンタルルーターを繋いだ所、無事にインターネット接続ができる様になり、無事に設定を終えました。
それにしても回線業者がインターネット回線を開通する時に当然このLANケーブルをレンタルルーターに接続する作業を行っていて、端子の爪が折れている事もその時に分かる筈なのに、なぜ新しいLANケーブルを使わなかったのでしょう?
爪が折れているLANケーブルを回線終端装置とレンタルルーターの間に使用したら、ちょっと機器を移動させるだけですぐに抜けてしまい、インターネットが繋がらなくなるトラブルが起きる事は容易に想像できます。
弊社ではこの様な根本的なトラブル解決から宅内ネットワークの構築まで幅広く対応していますので、ネットワークオーディオやお部屋ジャンプリンク、住宅設備と宅内ネットワークとの連携等をお考えの方は弊社までお気軽にご相談ください。