と言う訳で前回、前々回のColumnはH様邸のTV・LINN・宅内ネットワークのインストール模様をお伝えしまして今回は完成編となります。
設置が完了したリビングと開放的な窓から見える庭。75インチのテレビとLINN AKUBARIK-Pが良いバランス感で収まりました。スピーカーは床と同系のウォルナット色をセレクト。
リビング正面。壁際に近づけて設置しているLINN AKUBARIK-Pは通常のアンプの場合、かなりの定在波が発生して中高域の音をマスキングし、音楽に悪影響を与えてしまうのですが今回もLINN MAJIK DSMのSpace Optimisationを使う事で低域を制御して最適なバランスにしています。
リビング右手には大容量の造作家具。この一部をオーディオ機材の収納に使用する事で配線が一切出ない設えを実現しています。アンプやBDレコーダー、ゲーム機等は想定以上に熱が出ます。造作家具上部に4箇所色の異なる箇所がありますが、この部分をガラリにして排熱するのです。
造作棚の機器収納部の扉を開けた所。ディスクの出し入れを行うBDレコーダー等を扱いやすい高さ、LINN MAJIK DSMの様な普段はテレビのリモコンやiPad等で操作する機器は低い位置に設置しています。
LINN AKUBARIK-Pの3K Arrayをブラックフィニッシュにする事でスピーカーが引き締まった印象になります。この特別オーダーはAKURATE・KLIMAXのみで残念ながらMAJIKは適用外。
H様邸リビングオーディオの中核を担うLINN MAJIK DSM。HDMI2.0が搭載されているので各メーカーのリンク機能に対応し、煩わしい操作が必要なくテレビのリモコン1つで簡単にLINNの音が楽しめる様になりました。もちろん、テレビが点いてない時でもNASの音楽はもちろんインターネットラジオ、各種音楽ストリーミングサービスに対応しています。今年の夏にはSpotify Connectにも対応し、Spotifyの音質が劇的に向上しました。
リビング機器の有線LANはYAMAHA SWX2100-8Gに接続し、天井裏のYAMAHA SWX2200-8Gと接続して大元の有線LANルーター、YAMAHA NVR510で一元管理しています。
H様邸は宅内ネットワークを通じてインターネット使用は当然ですが、NASの音楽再生、ブラビアリンクの映像配信、Amazon Prime TVの映像配信、YouTubeの映像配信、プライベートビエラの映像再生、プリンターの印刷、警備会社の通信等も使用するので安定した宅内ネットワークをご提案・インストールさせて頂きましたが、上記に述べた以外でも今後増加する各家電機器のインターネット通信、セキュリティカメラ、HEMS、エネファーム等さまざまな機器が宅内ネットワークを通じてインターネットと繋がる方向に向かっているので、宅内ネットワークは安定して動作する機器を選定する事が重要な要素となります。この事についてはまた別の機会にでもお話出来ればと考えています。
キッチンの天吊テレビ。こちらも配線は出来るだけ見えない様に仕上げています。奥様からご好評を頂きました。
その他にも、寝室のテレビを壁掛させて頂いたり、ゲストルームの無線LANアクセスポイントを設定させて頂いたりと、現代のライフスタイルに沿ったインストールをさせて頂きました。
H様、今回は弊社にご依頼頂きまして誠にありがとうございました。また、写真の使用をご快諾頂きまして感謝いたします。今後とも末長いお付き合いをよろしくお願いします。