少し前になりますが、リフォームをされたH様邸にTV・LINN・宅内ネットワークのインストールをさせて頂きましたので、その様子をお伝えします。
元々生まれ育ったご実家をリフォームして新しいお住まいとなるH様邸は、図面段階から建築会社の方と共に何処に何を配置するのかを綿密に打ち合わせし、スケルトンの状態やリフォームの進行途中にも現場に足を運んで詳細な配管位置等を現場の状況に合わせて指示しました。
図面で各機器のサイズ感を落とし込み、バランスの良い配置を考えた上で実際の現場の状況とすり合わせを行います。今回はリフォームなので解体を行う前にある程度の現場状況は把握しているとは言え実際に解体を進めると想定外の事が色々とあったと現場監督の方や電気工事業者の方が仰っておりました。我々もそれに合わせて出来るだけ柔軟な対応を心がけていましたが、幸いにも建築側の方々は腕の良い方々ばかりだったので我々も仕事をスムーズに進める事が出来ました。
リフォーム途中の現場。リビング正面の既存の壁面へ2箇所、垂直に配管が埋設されているのが分かります。床経由と天井経由の2箇所から配管を張り巡らせて頂きました。躯体がRCなので基本的には大きな変更が出来ない中、様々な工夫を凝らして我々の指示を実現してくれた現場の電気工事業者の方に感謝しています。
今回はH様より、「極力配線を見せない様に工夫して欲しい」とのご要望を頂いていたので、スピーカーの配管も通常の壁面出しでは無く床から出し、スピーカーの台座下で隠す様にしました。当初想定していた場所では床根太が邪魔すると言う事で現場へ出向いて影響の無い位置を計算し、配管・配線を隠蔽する事が出来ました。
我々は引渡し後の作業だけでは無く、上記の様な指示や準備も含める事でお客様からの要求を形にするカスタムインストールが実現出来ると考えています。
H様邸の引渡し完了後、各機器のインストール開始です。
我々よりも一足先に到着していたSONYの4K液晶テレビ、KJ-75Z9D。本体サイズが大きいのは勿論、外箱の大きさもかなりの物です。
KJ-75Z9Dは4K液晶パネル、androidTV、YouTubeやNETFLIX、Amazon Prime TV等の映像ストリーミングに対応するスマートTV。
作業を進めている内に、テレビの横に設置するLINN AKUBARIK-Pも到着。LINNのスピーカー梱包箱には中に何が入っているのかを表すスピーカーのシルエットが外側に印刷されているのです。
キッチンサイドにテレビを天吊する為の金具。元々はテレビを高い位置に壁掛する予定でしたが、壁面スペースが余り無い事や壁面に取り付けすると位置が固定されてしまうので、テレビを見る場所で角度を変えられる様にこの金具を採用しました。
下の作業進行はスタッフに任せ、私は天井裏に登り宅内ネットワークのインストール作業開始。元々あった有線LANポートに加えてリフォーム時に必要な箇所へ大幅に有線LANポートを追加た結果、各箇所から集められた有線LANケーブルが束になっています。
この板の上に宅内ネットワーク機器を集約し、万が一のトラブルの際も分電盤のブレーカーを落とす事で機器の再起動を可能にしています。
天井裏から戻ってくるとスタッフがキッチンサイドのテレビ天吊作業が進んでいました。このテレビから防犯カメラの映像を確認出来る様にHDDレコーダーとの間に長尺のHDMIケーブルを壁面内に入線しています。
テレビ天吊作業完了。テレビ下部スタンドを持って左右に動かす事が出来ます。右側の引き出しと干渉せずセットバックして邪魔にならない場所を何回も検討してこの位置に落ち着きました。
この他、寝室のテレビを壁面に取付したりその他の作業も進めていた所で丁度良い時間なので、この日の作業は終了となりました。